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安保法案についての街宣に行ってみた

本日渋谷でやっていた安保法案の反対運動(街宣)。

 

どうやら学生団体の「SEALDs」が主導でやっているようだ。

(学生以外もたくさんいたが。)

 

この団体、どうも団体のロゴ、HP、チラシ等のデザインがおしゃれすぎて

ちょっと怪しいのだが、一体だれがバックについているのだろうか・・・。

 

しかしながら、学生によるスピーチはとてもパッションがあって

ちょっと感情移入して泣きそうになった。

 

特に1人目の男の子。

「日本には、餓死をしている人、自殺をしている人がいて、

働いても働いても子どもにご飯を食べさせるのがやっとのシングルマザーがいたりして

そんな人たちに十分な手を差し伸べられていないのに、

『国民の命を守るために安保法制を変える』

そんなの信じられるわけないでしょう!!」

 

他の大学生のスピーチも言葉が荒すぎたが、

ちゃーんとみんな自分の意見を持っていてじーんとした。

きっと恐怖と闘っているから言葉が荒くなるのだと思うが・・・

 

これまでのスピーチに対して一部の人からバッシングされている子もいて

それでも今日も自分の意見をちゃんと言っているのが勇気があるなぁと。

 

私は、こういった私個人の活動が会社に影響を与えたら怖いので

新聞やテレビのカメラにはできるだけ映らないようにコソコソと

演説を聞いていた身である。

 

 

学生の後は、野党政治家のみなさんによる演説。

 

1人目は、言わずと知れた山本太郎

この人のスピーチは恐ろしくつまらなかった。

すごく大きな声なんだが、あまり心に響かない。しかも知性を感じない。

 

 大企業をすごく非難していて、私の前職の会社も思いっきり非難されていた。

軍事産業を手掛ける大企業が儲かるだけだ!

企業は儲けても企業の利益になるだけで、アナタ方の給料は上がらないんだ!」

なんて言っていたが、アホかと。

 

まず、大企業とひとくくりにすんでねぇ

私の前職の会社は絶対に兵器関連の案件はやらなかった。

どんだけ外資系の企業が案件売りに来たって

「絶対やりませんから」の一点張りだった。

そーゆー企業もあるんです。勝手に権力の象徴として名前出さないでください・・・

 

そして、まともな会社はちゃんとボーナスで頑張った従業員にペイします。

ベースアップは難しいけれども。

とりあえず山本太郎には失望した・・・

 

 

2人目は、社民党佐藤あずさ

この人そんなに有名やって知らんかったが、

パッションがあって上品でとてもよかった。

・・・しかし内容が全く思い出せない。

これが社民党の力が弱い理由だろう・・・

 

 

3人目は、民主党のあーなんだっけ名前忘れた・・・

彼が話していた中で最も印象的だったのが、

陸上自衛隊第一空挺団に所属する18歳の男の子の話。

つまりは飛行機からパラシュートで降りて戦うという特攻隊的な役割を担っている人物。

自衛隊員は入隊の際に、以下のような宣誓書をかわすらしい。

 

『私は、我が国の平和と独立を守る自衛隊の使命を自覚し、

日本国憲法及び法令を遵守し、一致団結、厳正な規律を保持し、

常に徳操を養い、人格を尊重し、心身を鍛え、技能を磨き、政治的活動に関与せず、

強い責任感をもって専心職務の遂行に当たり、事に臨んでは危険を顧みず、

身をもって責務の完遂に努め、もって国民の負託にこたえることを誓います。』

 

で、安倍総理的には

身をもって責務の完遂に努め、もって国民の負託にこたえることを誓います。

って言ってるねんから、自衛隊はそもそも死ぬ覚悟なんや、と。

 

ただ、この民主党のおっちゃんは言っていた。

この前提は「もって国民の負託にこたえる」(=国民が望んでいる)ということ。

だが、現状、例えば集団的自衛権の行使によって

自衛隊が戦地に送り込まれたとしたら、それは国民が望んでいることではない、と。

 

この人は言うことも中身あったし、大変力のある感じだったが、

どうも偉そうで好感を抱く感じではなかった。

「私が追及してやったんですよ!」的なものの言い方は暴力的でどうかと・・・。

 

 

4人目、維新の党の初鹿さん。

この人、党の方針とは全く違うようなことを発言していて

首だいじょうぶかいな、と思いながら聞いていた。

 

どうも彼によると

自民党内にも、安保法案の改正は憲法違反だと考えている人が少なからずいる。

ただ、やはり声を上げられない状態なのだ。

彼らにぜひ「アナタの良心は傷んでいませんか?」と問いかけてみてください。」

とのことだった。

 

安保については、もう党とかなんとか言ってる場合じゃなく、

政党を超えたトピックなんやなー

 

 

そして、最後は言わずと知れた志位和夫

もうだいぶ歳をめされてごにょごにょしていたが、

演説の内容は一番論理的だった。

 

「アメリカが仕掛けた戦争であっても日本は集団的自衛権を行使しなければならなくなる」

 

今日一番のなるほどポイントだった・・・。

 イラク大量破壊兵器なかったのにイラクに攻め込んだアメリカさん。

そういうのに日本ももっと関与しないといけなくなる。

それは やーさんがやることや。

 

 

あ、あと最期じゃなかった。

菅直人も出ていた。

でもこの人の話は、説教臭くてあんまり演説きいてなかった・・・

 自分の若い時の話とか。

いっぺん総理になった 権力がきっと彼を変えてしまったんやろなー

 

 

 

維新から共産までが握手して

野党みんなで頑張ろう!と言っていたのはすごいと思うが

やはり学生の勇気あるスピーチにはかなわない。

 

60年70年の安保闘争以来、日本人は政治について公に語ることを

辞めてしまったのだと思っていたが、

ぜんぜんそんなことはなかった。